人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日々消沈

滅びの歌【SS】

※注意

6~7話ぐらいの妄想話。

かなりヤンデレ風味なロロルルです。
グロイ上にスザクもナナリーも死んじゃってます。



その上、意味が不明です。


苦手な人は 見ないほうがいいかも…



むしろバッチこい!な人は
↓からどうぞ。














血の繋がりなんて煩わしいだけだと、昔は思っていた。
でも今は、手に入らないそれがとても羨ましい。

兄さん。
僕と兄さんの血が繋がっていたら。
僕が、本当の弟だったら。
僕達の未来は変わっていたのかな。



滅びの歌


兄さんがナナリーを迎えにに行っている間、
僕は不安で堪らなかった。
ナナリーが帰ってきたら、僕は用無しになってしまう。
兄さんが僕のことをこれっぽっちも思っていないことを
僕は知っていた。
それどころか憎んでいる。
帰ってきた途端に捨てるに決まっている。
捨てられたら、僕はどうなる?
怖い…
こわいこわいこわいこわいこわい
こわいこわいこわいこわいこわい
こわいこわいこわいこわいこわい
こわいこわいこわいこわいこわい
こわいこわいこわいこわいこわい
僕が僕である意味がなくなってしまう!
そうだ!ナナリーが帰ってこなければ良いんだ!
何を悩む必要があるの、ロロ。
兄さんの目の前で
ナナリーが兄さんを裏切ればいいんだ。
そうすればきっと兄さんも僕を見てくれるようになる。
「待っててね、兄さん」
僕は作戦が失敗するように行動した。

僕は兄さんが出かけた日の晩、
電話をかけに2つ隣の町に向かった。
適当な公衆電話を見つけると保安局に電話をかける。
番号を押すと呼び出し音がなる。
数回、鳴った後、不意に呼び出し音が止まった。
『はい、保安当局です』
「すみません…ゼロのことで…噂を聞いたのですが…」
そう言うと電話の向こうで息を飲むのが解る。
『ちょ…ちょっとお待ちくださいね!
……一体どんな噂ですか?!』
「今度新しい総督がエリア11にいらっしゃいますよね。
その時、黒の騎士団が誘拐しに行くという噂が…」
『あ、はい。当局でもその警戒はしております。』
ここまでは『そのぐらい知っている』という感じだ。
お楽しみはこれからだ。
「おそらく厳重に警戒されているとは
…新しい機体のナイトメアで襲撃するらしくて
イレブンの間ではそれが話題になっているんですが…」
『っ!』
「俺もイレブンですが…ゼロのやり方には反対です。
だから…」
『ご協力、感謝いたします…
それであなたのご氏名を教えていただきたいのですが…』
「あ、はい…俺は…っうわ!何するんですか…!」
『どうしたんですか?!』
僕はそこまで確認して、受話器を乱暴に放す。
「やめろっ!そ…それは…ぎゃああああ!」
勿論、襲われているわけはない。
自作自演だ。
僕は公衆電話のお金が切れるまで
辺りのものを蹴飛ばしたりする。
用意しておいた血液パックをぶちまけるのも忘れない。
投げた受話器の向こうから
『大丈夫ですか?!…ックソ!』という声が聞こえる。
可笑しくて仕方がない。
しばらくして電話の切れた音がするのを確認すると
僕は足早にその場を退散した。


兄さん。
ナナリーなんか放っておいて。
ナナリーは兄さんを裏切ったんだよ。
兄さんに必要なのは僕だけなんだから。

だから早く…

僕のところまで堕ちておいで。



数日後、僕の目論見通り、
兄さんはナナリーの捕獲に失敗して戻ってきた。
しかも目の前で自分ではなく、
スザクの手をとられたオマケ付だ。
僕は嬉しくなった。

兄さんもこれで解るだろう。
あんな愚かな女は捨ててしまえば良いんだ。
兄さんを本当に理解してあげられるのは、
僕だけなんだから。
僕はうなされている兄さんの髪を撫でた。
綺麗で、聡明で…それでいて愚かな僕の兄さん。
僕だけは兄さんを裏切らないよ。
優越感から、クスッと笑う。
そのときだった。
「ナ…ナリー…」
それを聞いた瞬間、先ほどまでの心地良い、
暖かな感情が凍りついた。

こんなにボロボロになって
裏切られて
こんなに酷い仕打ちをされても
なお兄さんは僕ではなくナナリーを選ぶのか。

どうして?
兄さんに必要なのは、
あの妹じゃなくて僕なのに。
ナナリーが持っていて、僕が持っていないものって何なの?

そのとき、思考の奥で誰かが言った気がした。
…血だよ。
血のつながりだけだよ。
多分それは、誰かが言ったんじゃなく
僕が勝手に考えたことなんだろうけれども。
僕にはまるでそれが、神託のように聞こえた。

そうか、そうだよ。
ナナリーに唯一勝てないのは血だったんだ。
それだけ手に入れれば、僕の方が勝っているはず。
そうに違いない。
ね、兄さん。
僕はいまだなお、うなされている兄さんのおでこにキスを
すると、兄さんの部屋を後にした。


僕はナナリーの元に向かう。
とても愉快な気分だ。
だってこれから兄さんと僕は
〝本当の〟兄弟になれるんだもん。
見張り番を殺し、カードキーで開錠すると、
美しい花が咲き乱れる庭園に、ナナリーがいた。
花の香りとは違う血の臭いで気付いたのか、
ナナリーが怪訝そうな表情をして
こちらを向いた。
「どなた…ですか?」
警戒している。
そりゃそうだろう。
この部屋に入ってくるときに
ご挨拶をしないのは侵入者ぐらいだろう。
僕はナナリーの前に行くと恭しく礼をした。
「お初にお目にかかります、ナナリー総督。
僕の名前は、ロロ・ランペルージ。
先日お電話でお話をさせていただいた
ルルーシュ・ランペルージの弟です。
以後、お見知りおきを」
こいつには見えないだろうが
ニッコリと笑って言った。
それを聞いてナナリーが黙っているはずが無い。
「…私は貴方のような兄弟は存じ上げておりません」
静かだが、強い口調だ。
僕はクスリと笑うと言った。
「だから、今から本当の兄弟になるんだ…」
「…それは…いったい…っ?!」
ナナリーの車椅子ごと床に倒すと、
僕はナナリーの細い腕に太い注射針を刺した。
「な…何をするのですっ?!」
注射針を抜こうとするので
ロープでその手を縛った。
「僕になくて、君だけにあるものが
やっとわかったんだよ…
だから、それをもらいに来たんだ」
まだ抵抗するナナリーに囁くように言った。
「そんなに暴れると、早く死んじゃうよ?」
それを聞いた瞬間、ナナリーはおとなしくなった。
意味がわかったんだろう。

僕はナナリーの血を貰いにきた。
血が違うというなら、
入れ替えればいい。
こんなやつの血を体に入れるかと思うと寒気がするが
そこは兄さんのために我慢だ。
本当は兄さんから貰いたかったんだけど、
兄さんに痛い思いはさせたくなかった。
「兄さん…待っててね…」

段々貯まっていく血液に比例して
僕の心は次第にウキウキし始める。
ぽたり…ぽたりと少しずつではあるが
確実にナナリーは死に向い、
僕は兄さんへ近づく。
段々と人形のような肌になっていくナナリー。
さようなら、ナナリー。
僕は兄さんがよくしてくれたように
ナナリーの髪を手ですいた。
なんだかやすらかな気持ちになっていく。
そのときだ。
「ナナリィィイ!!」
枢木スザクがナイフを片手に突っ込んできた。
…こいつは本当に空気を読まない奴だな。
そんなことを思いながら、
ギアスを発動する。
急激な動きをする直前で止まったため
なんだか面白い格好をしていた。
僕は思わず吹き出した。
しかしゆっくりもしていられないので
スザクの握っていたアーミーナイフを手にとると、
ぶすりと深く、刺した。
「え…?」
ギアスが解けた瞬間、
ゆっくりと血を噴出して死ぬ枢木スザク。
いい気味だ。
そうだ、こいつが死んだのを知ったら
兄さんは僕を誉めてくれるかな。
うん、誉めてくれるに違いない。
でも兄さんは疑り深いから証拠を持っていかなくちゃ。
スザクの首にナイフと当てると
僕は少しづつ、深く押し当てていった。



そろそろ兄さんは目を覚ますかな?
その前に側に行かなきゃ。
早く用事を済ませてしまおう。



待っててね、兄さん。
僕と兄さんが、ずっと一緒にいられるように頑張るから。


少年は無邪気な笑い声を上げた。

それはまるで―――――---。







あとがき
ル「おい!」
青「なんでしょう?」
ル「ナナリーを勝手に殺すな!」
ロ「そうですよ、それに僕を勝手に変態にしないでください」
青「ま・・・まぁ、その辺は勘弁してください」
ロ「大体、血を入れ替えるとか・・・血液型違ったりしたら
 僕死ぬじゃないですか!」
青「うーん。なんとかなるんじゃありませんか」
ロ「・・・」
ル「・・・頭痛くなってきた」




グロい上に意味不明ですみません;
by aoba1206 | 2008-09-08 00:12 | ギアスSS